脊柱管狭窄症でやってはいけないこと7選!予防法など網羅的に解説

脊柱管狭窄症とは、脊柱管内の神経や脊髄が圧迫される病気です。腰への負担や加齢などの要因によって引き起こされ、腰や下肢に痛みやしびれが現れます。この病気の治療法は、投薬・注射・運動療法などがよく知られています。しかし、症状を早く改善したいがために「やってはいけないこと」を実践する方が多くいるのをご存じでしょうか。そこで本記事では、脊柱管狭窄症でやってはいけないことを7つに絞って解説します。また、病気を予防する具体策も取り上げているため、症状でお悩みの方にも参考になる情報が満載です。ぜひ、最後まで記事をご覧ください。

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊柱管内の神経や脊髄が圧迫される病気です。この病気は、腰への負担・肥満など、さまざまな要因によって引き起こされます。具体的な症状として、腰や下肢に痛み・しびれが現れます。症状が悪化すれば歩行困難になるケースもあるので、見過ごせない病気です。脊柱管狭窄症は50代から発症しやすく、高齢者になるにつれて患者数も増加傾向です。現在の日本では500万人以上が発症している との統計結果も出ています。なお、治療法としては、保存療法や手術療法が一般的です。保存療法では、投薬・注射・運動などによって症状の軽減を図ります。手術療法では、圧迫されている神経や脊髄を解放するための施術を行います。このように、脊柱管狭窄症は、私たちの日常生活と密接に関係している病気といえるのです。

脊柱管狭窄症の3つの原因

脊柱管狭窄症の発症は、主に3つの原因があるのをご存じでしょうか。ここでは、病気が発症する原因をくわしく解説していきます。加齢による骨組織の変形:年齢とともに、脊柱管内の骨組織が変形する可能性があります。とくに、加齢によって椎間板の水分含有量が減少し、柔軟性が低下するため、発症リスクが高まります。以上のことから、加齢による骨組織の変形は脊柱管狭窄症の原因のひとつです。長年にわたる腰への負担:脊柱管狭窄症が発症する原因として、腰への負担があげられます。長時間の姿勢や重量物の持ち運びによって、腰に負荷がかかり、脊柱管狭窄症のリスクを高めるからです。具体的には、長時間椅子に座ったデスクワークは腰椎に静的な負荷がかかります。また、配達業などの運搬作業では、腰に動的な負荷がかかるでしょう。このように、長い年月をかけた腰への負荷が、脊柱管狭窄症が発症する原因となっているのです。肥満による腰椎への負荷:肥満は脊柱管狭窄症の原因のひとつです。肥満は腰椎にかかる圧力が増加し、脊柱管狭窄症の発症リスクが高まるからです。たとえば、肥満の方が長時間立ち続けると、腰椎にかかる負担が増えることで脊柱管が圧迫され、痛み が生じるかも知れません。また、運動不足や筋力低下も肥満と腰椎の負担を関連づける要因となっています。

脊柱管狭窄症でやってはいけないこと7選

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症を発症した際は、どのような行動をしてはいけないのでしょうか。次項から「やってはいけないこと」を7つ紹介していきます。1.無理な運動:脊柱管狭窄症を発症したときは、無理な運動は避けるべきです。これらの動作は、脊柱管内の神経や脊髄にさらなる圧力をかける可能性があり、症状が悪化するかも知れません。具体例として、強い反り返りや背屈運動は、腰部に負荷をかけるため、おすすめできません。そのため、無理な運動を避け、脊柱に負担をかけないように注意しましょう。2. 長時間のウォーキング:脊柱管狭窄症を抱えている場合、長時間のウォーキングは避けましょう。長い時間をかけたウォーキングは、腰部に負荷がかかるため、症状を悪化させる可能性があります。たとえば、1時間以上のウォーキング・急な坂道の登り降りなどは、とくに注意が必要です。ただし、ウォーキング自体は、脊柱管狭窄症のリハビリには有効な方法です。したがって、痛みが出ない範囲で行いましょう。

3.睡眠時の姿勢に注意する:脊柱管狭窄症を抱える方にとって、睡眠時の姿勢はとても重要です。睡眠時は同じ姿勢で長時間を過ごすため、腰に大きな負担がかかります。睡眠時の姿勢が固定されないよう、適度に寝返りをしながら身体の負荷を分散しましょう。4.重い荷物を持つ:脊柱管狭窄症を発症している場合は、重い荷物を持つことはやめましょう。脊柱の神経や脊髄が圧迫され、重症化する可能性があるからです。具体的には、重量物を持ちながら階段を登ったり、無理な姿勢で荷物を取るなどです。以上の理由から、重量物の運搬や荷物を避け、腰に負荷をかけないようにしましょう。5.身体をひねる動きのスポーツ:脊柱管狭窄症を抱える場合、身体をひねるスポーツは避けるべきです。身体をひねる動きは、脊柱に必要以上の圧力がかかるからです。腰に負担のかかるスポーツとして、ゴルフやテニスがあげられます。ゴルフのスイングやテニスのスイングは、腰部に負荷がかかるため、症状を悪化させてしまうかも知れません。以上のことから、負荷をかけない適度な運動やストレッチをおすすめします。

6.刺激の強いマッサージを受ける:脊柱管狭窄症の方は、刺激の強いマッサージを受けるべきではありません。なぜなら、脊柱管内の神経や脊髄に圧力がかかる可能性があり、症状を悪化させる恐れがあります。たとえば、ディープティッシューマッサージ や強い揉みほぐしは、脊柱管狭窄症の痛みを和らげるどころか、症状が悪化するかも知れません。こうした点から、刺激の強いマッサージではなく、痛みの出ないマッサージ選びましょう。7.痛みを無視して放置する:脊柱管狭窄症の痛みがある場合は、症状を無視して放置するのはやめましょう。痛みは重要なサインであり、症状が悪化するリスクが高まるからです。また、痛みを放置することで心理的なストレスや不安感も増加し、生活の質にも悪影響を与えるかも知れません。脊柱管狭窄症の痛みを感じた場合は、できるだけ早く専門医に相談しましょう。

脊柱管狭窄症にならない予防法

脊柱管狭窄症を防ぐには、どのような予防策があるのでしょうか。ここでは具体的な対策法を解説していきます。長い時間椅子に座らない:長時間椅子に座り続けることは腰に大きな負荷がかかります。長時間椅子に座ることで血行が悪化し、筋力低下や腰部への圧力が増加するからです。対策として、長時間のデスクワークを行う際は、30分に1回程度立ち上がり、腰や下肢に効果的な運動を心がけましょう。また、高さ調節ができるデスクやバランスボールなどの活用もおすすめです。股関節を柔らかくする:股関節は腰部に直接関係しており、柔軟性を向上させれば、腰への負担を軽減できます。脊柱管狭窄症は、腰部の神経や脊髄への圧力が増加することで発症するため、股関節の柔軟性向上は病気予防に効果的です。日常生活でのストレッチや適切な運動によって股関節の柔軟性を向上させ、腰部への負担を軽減しましょう。

まとめ

脊柱管狭窄症

本記事では、脊柱管狭窄症についてくわしく解説しました。記事内では、脊柱管狭窄症の発症者が「やってはいけないこと」を7つにまとめ、具体的に紹介しました。この病気は腰痛や足のしびれに直結するため、適切に対応しなければ重症化してしまうかも知れません。そのため、重量物の持ち運びや身体をひねる動きのスポーツなども避けるべきです。今回紹介した記事を参考に、脊柱管狭窄症の知識を深め、健康的な生活を送る一助にしてください。